会員の皆様へ


昨日4月8日()、BAC第135回定例会が開催されました。参加者:132名

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
講演 第一部 「今後の会計事務所のビジネスモデルは経営指導」
           
〜会計事務所がすぐ取り組める経営指導とは?〜
   
講師: 中小企業診断士 佐々木 文安
    
     
第二部 「中小企業の事業承継に対する国の支援の現状と今後」
  
講師: ()中小企業基盤整備機構 事業承継コーディネーター 小松 久男
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

第一部では、住友信託銀行で融資部門から事業承継対策を経歴し、現在は中小企業診断士として中小企業の経営改善支援をされている佐々木文安先生より、なぜ顧問先に経営指導が必要なのか?から、経営改善計画の作成及び実行の手順、そして後半では事業資金の調達方法や、返済が難しい際の銀行との交渉の仕方などについて、銀行出身者だからこそ話せる内容をお話いただきました。

現在、2極分化されつつある会計業界で、勝ち組に入っている事務所は、すべて税・会計にプラスオンした経営コンサルを主体にしているといっても過言ではありません。新規一転して、今年から経営指導を目指したいと思われる方は、6月から始まる佐々木氏主催の「事業承継専門家養成講座」を受講されることをお勧めいたします。

また、第二部では中小企業基盤整備機構(中小機構)の事業承継コーディネーター小松久男様より、昨年度の中小機構の活動状況や今年度の中小機構の新しい取り組みである事業承継マッチング支援データベースについてお話をいただきました。
小松様の話の中で印象的だったのは、顧問税理士・会計士の先生方は、ホームドクターの役割として専門家同士がチームを組み、経営者の相談窓口となって欲しいということでした。

なお今研修会の詳細は、税理士 瀬戸口秀隆氏より感想文を頂きましたので、下記をご覧いただけますよう、お願い致します。


<講師:佐々木文安氏>   <講師:小松久男氏>

<講演風景>



<記>

ビジネス会計人クラブ第135回定例会受講感想文


P&P綜合会計・瀬戸口事務所
税理士 瀬戸口秀隆


今回の定例会研修は、中央大学駿河台記念館で2部構成で開催されました。
第1部は「今後の会計事務所のビジネスモデルは経営指導」というテーマで中小企業診断士の佐々木文安先生。
第2部は「中小企業の事業承継円滑化のための支援事業の現状と今後について」というテーマで、ファイナンシャルプランナーで事業承継コーディネーターの小松久男先生。小松先生は昨年2月の講演依頼の久しぶりの登壇で、その後の事業承継円滑化支援事業の活動の概要について解説されました。全国102の支援センターを通じて既に130ほどの事例が集まりました。
また、事業承継支援を行っていく上で、顧問税理士とぶつかってしまうケースが良くあるので、できれば税理士はホームドクターとしての立場で接し、支援チームの一員としての対応が必要ですと、我々顧問税理士としての立つ位置も示していただきました。

第1部では、会計事務所を取り巻く現状と課題と称して、顧問先は業績が3割4割の急落の状態で悪化し、倒産・廃業を余儀なくされ、減少しているにも拘わらず、税理士の数は増えており、「大競争時代」に突入している。
我々税理士は、経営者に一番近い位置におり、企業の会計資料を持ち、そして経営者の一番の相談相手であるため、経営コンサル(経営指導)を本来業務として捉えてみてはとの提言がありました。

会計事務所の課題解決の方向性として、大江建氏著作にある「新規事業の3×3マトリックス」を使いながら、既存事業から入りやすく、そして、成功の確率の高いされる「回復領域」「探索領域」にあって、会計事務所の顧客の囲い込みと新規事業の展開として、「経営指導」への本格的な取り組みと、「創業支援」への取り組み方の解説がありました。

経営指導については、「経営改善計画の作り方」について詳細な解説をされ、そして、経営改善計画の実行をするためには、「P−D−C−A」のマネジメントサイクルをしっかりと回すことが大切である。そのための会議の具体的な運営方法まで解説されました。

最後の事業資金の調達では、民間金融機関と公的金融機関との取引の仕方、つきあい方の違いについて、また、それぞれの取引の上でのメリット・デメリットを熟知した上で、身分相応の金融機関と取り引きし、メイン銀行を作る。そして定期的に往訪し、情報は公開する事が大事である。
また、業績が悪化したときの金融機関との交渉では、先生の実体験をふまえて事細かく解説があり、当面の資金繰りの方法を探るとして、まずは事業資金は事業資金としての買掛債務の支払い条件の見直し、売掛金・貸付金等の早期回収で資金調達をして、安易に融資に頼らないようにする。など、かなり実践的な内容を「過去の体験上、大変力の入る分野です」と断りながらも、金融機関出身者らしい大変熱のこもった講演でした。

現在、顧問先である中小企業の経営者が一番関心のある事業資金の調達の助言業務に非常に役立つ内容だったことを報告させていただきます。両先生には素晴らしい情報のご提供をいただいたことに対し感謝いたします。